強盗事件に巻き込まれ頭を撃たれてしまった少年タキオ・フィンクは、目が醒めた時見知らぬ世界にいた。頭を撃たれ脳死状態となった彼は冷凍睡眠にかけられ、60年後西暦2054年に復活したという。そこはナノサイズのロボットが原子を操り、あらゆる物を生み出すことができる“超微工学(ナノテクノロジー)”が発達した人類の理想郷ともいうべき時代であった。 突然の時代に戸惑うタキオは、彼を冷凍睡眠から蘇生させたTVディレクター・ゲッベルスの世話になることに。実はゲッベルスの目的は、彼が企画した無重力格闘技“血の舞踏(ブラディシャワー)”のメイン選手としてタキオを使うことだったのだ。さらに彼は、タキオの血液をナノテクノロジーによって改造し、恐るべき戦闘力を発揮できる超人にしていたのである。 こうして始まったタキオの未来での戦い。“光よりも速い”「タキオン・フィンク」のリングネームを与えられた彼は、戸惑いながらも戦い抜くのだが・・・・ 作者・・・・・・・・樹崎聖 単行本・・・・・・・全1巻 『週刊少年ジャンプ増刊』で三回掲載されたSFヒーロー漫画。作者が「前から書きたかった」というSFの世界を綿密な構成と画力で描き出している。 |
・分子(モレキュラー)荒廃術 | タキオ=フィンク |
血液素子(ブラッドチップ)の真なる解放を遂げたタキオの力。自らを取り込んだ食人素子(グールチップ)の怪物を逆に取り込むことで、これを分子レベルで分解し消滅させた。(ケケケさんより) |